ESXi6.5のインストール・設定

 利用しているバージョン

VMware ESXi 6.5

外出先からiPhoneを使って自宅ネットワークにVPNで繋いだ上で、操作したいための手順を含みます。

iPhoneVPNで接続する環境を準備する手順は省きます。

インストール(RAIDの注意点)

マザボBIOSで設定できる、Intel Rapid Storage TechnologyのRAIDソフトウェアRAIDとなるため、ESXiではRAIDとして認識しない。

どうしてもRAIDとして使いたければ、ハードウェアRAIDを買ってくるなり、ESXiを使わずにマルチブートにするなりするしかない。

 

とりあえず、ESXiをインストールする。

 

ホスト側操作

sshできる様にする。

SSHを有効にしただけでは、デフォルトでチャレンジレスポンス認証が必須になっています。

iphoneアプリで対応するものが見つからなかったので、これを無効にする。

vi /etc/ssh/sshd_config
#PasswordAuthentication no
PasswordAuthentication yes

Wake On Lan (WOL)で起動する。

特別ESXi側では設定はいらなかったので、BIOSの設定のみでOK

 

③シャットダウン(再起動)する。

sshで接続し以下のコマンドを実行する。

再起動:reboot

シャットダウン:poweroff

 

ホスト側は、上記でOKかと思っています。

※細かい設定は、外出先でやらないと思うので。

仮想マシン側操作

仮想マシンのリスト取得

vim-cmd vmsvc/getallvms

ここで表示された、Vmidを以下の操作で利用します。

vmware-toolsをインストールしていないと行えない。

②各種操作。

起動

vim-cmd vmsvc/power.on [Vmid]

再起動

vim-cmd vmsvc/power.reboot [Vmid]

シャットダウン

vim-cmd vmsvc/power.shutdown [Vmid]

 

内蔵HDDを物理的に仮想マシンから認識させる。(Raw Device Mapping)

これを行って直接仮想マシンに物理ディスクを認識させる事により、ESXiとWindowsOSのデュアルブートなどを行うときに、WindowsOSで起動したときにもディスクを認識できる。

①物理デバイス名の確認

ls /vmfs/devices/disks/

②物理デバイスマッピングファイルを作成する。

vmkfstools -z /vmfs/devices/disks/[①の物理デバイス名]  /vmfs/volumes/datastore1/[任意の名称].vmdk

③vSphere Clientから②で作成したマッピングファイルをディスクとして追加

仮想マシンを右クリック⇒設定の編集⇒追加⇒ハードディスク⇒既存の仮想ディスクを使用⇒ディスクファイルのパス⇒②で作成したファイルを選択

⇒モード:独立型にチェックをいれ通常を選択

 ※読み取り専用とすると、変更した内容が削除される。。。らしい(試していません)

 

仮想デバイスノードはSCSI(1:0)からの番号でドライブを割り当てる。

SCSIコントローラが追加されるので、SCSIバスの共有で物理を選択する。

 

 

外付けHDDを物理的に仮想マシンから認識させる。

仮想マシンを右クリック⇒設定の編集⇒追加⇒USBデバイス

から追加すれば普通に使える。

 

プリンタを物理的に仮想マシンから認識させる。

外付けHDDと同様でした。

 

OEM版のWindowsをインストールする

①vmxファイルを開き以下の行を追加

vi /vmfs/volumes/datastore1/仮想マシン名/仮想マシン名.vmx
SMBIOS.reflectHost = TRUE

 

Windowsのオーディオを有効にする

①vmxファイルを開き以下の行を追加

vi /vmfs/volumes/datastore1/仮想マシン名/仮想マシン名.vmx
sound.present = "true"
sound.allowGuestConnectionControl = "false"
sound.virtualDev = "hdaudio"
sound.fileName = "-1"
sound.autodetect = "true"
sound.pciSlotNumber = "10" ←ここの数字は被らないように変更

シンディスクを圧縮する(Windowsの場合)

シンディスクで作成しても、データの書き込み・削除を行っていると、仮想ディスクのサイズが大きくなっていくので、その際に実使用量まで圧縮する場合に行う。

①SDeleteをダウンロード

technet.microsoft.com

②仮想マシンで起動し0を書き込む

sdelete.exe -z c:

③ESXiにSSHで接続して、圧縮する

vmkfstools --punchzero [仮想マシン.vmdk]

 

NVIDIAのグラボをパススルー

これを行わなくても認識できた気がしますが・・・やったかやってないか記憶もなくなりました・・・

①vmxファイルを開き以下の行を追加

vi /vmfs/volumes/datastore1/仮想マシン名/仮想マシン名.vmx

hypervisor.cpuid.v0 = FALSE

 

②メインディスプレイをパススルーしたディスプレイに変更した際にBSoDになった時

バイスマネージャーにてディスプレイアダプタのGPUを無効⇒有効に変更する。

FireStomeでGPU Core Clockが1280ぐらいから、135の表示になり、以降メインディスプレイを変更してもBSoDにならないもよう。

 

自前で用意したBIOSファイルを使用

①vmxファイルに下記を追加

bios440.fileName = "filename.ROM"

 

VT-xを有効化

 ①ESXiホストのconfigを開き以下の行を追加

vi /etc/vmware/config

vhv.enable = "TRUE"

②vmxファイルを開き以下の行を追加

vi /vmfs/volumes/datastore1/仮想マシン名/仮想マシン名.vmx

vhv.enable = "TRUE"